October 31, 2011
Review by Moderado Music, Okayama, Japan

「seiya…」濃霧の音の中からたちあらわれた一ノ関忠人による日本の言葉にハッとさせられた。そして緩やかに深い感動を覚えた白昼夢…。多分キリストのことを詠んでいるのだろうけれど、ぼくの頭のなかで現れたのは、何故だか日本の四季の風景だった。五七五七七、五七五七七… この言葉のリズムって、呼吸って、すでに、僕(等)にはとてもエキゾチックで美しい。

アメリカとブラジルで生まれ、日本で育ったという二人によるユニットilluhaによる本作「雫」は、エクスペリメンタルな音響とギターやピアノ、チェロ、フィールドレコーディング等が教会という空間で、有機的に絡まり「情緒」を漂わせている。特に「聖夜」は、彼らと日本との距離感から見出された、白眉の楽曲ではないだろうか。